MIYUKI TANIGAWA*OTHERS

Textile Designer/ Artist
MIYUKI TANIGAWA

OTHERS

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水もよう 白

2002年9月
ポリエステル 縦103cm×横72cm インクジェット染・手描き

日図創作図案総合展

京都商工会議所会頭賞
平安建都千二百年記念協会賞受賞

水滴をリアルに撮りたかったのですが、ガラスに付いた水滴を上手く撮れず、スキャナに向かって納得いくまで霧吹きで根気よく水滴を作りました。白、うすグレーを貴重に透明感を表した、静かなイメージです。

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水もよう 碧

2002年9月
ポリエステル 縦103cm×横72cm インクジェット染・手描き

京都第一赤十字病院 脳神経外科 寄贈
日図創作図案総合展 出展作品

碧のグラデーションベースに、思い切ってカラフル色付けしたものです。





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R e A L  M u s i C?

2003年5月 European  Music Entertainmentc
ポリエステル 縦700cm×横450cmインクジェット染

「新風館」京都烏丸御池駅からすぐのファッションビル。
新風館中庭リキュウホールのステージ幕デザインです。音の波紋を水彩で描いた絵をインクジェットで染めた、私の制作物の中では一番大きな作品になります。


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完全燃焼!!

2006年2月 2007年2月公開 
ポリエステル(旗用生地) 縦118cm×横262cmインクジェット染・手描き

第40回新創美術展 滋賀県教育長賞受賞

ベースをインクジェットで染めてから、後はひたすら反応染料と顔料で手描きをしたものです。
母校の比叡山高校の野球部のある一枚の写真から取りました。

過去、比叡山高校は何度も甲子園出場していますが
このチームは甲子園に出たチーム!というわけではありません。

3年生、引退試合。良い試合でしたが負け。
それぞれの守備位置で胴上げ後、全員泣いて、でも笑って肩を組んでの一枚。それが本当に凄い笑顔の良い表情で、その写真に引き込まれてしまいました。






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Endless Dilemma



2004年3月 卒業制作
ポリエステル 縦5m×横3mインクジェット染・型・手描き

卒業制作にどうしても選びたかったデーマでした。
大学在学中に、同時多発テロから始まり、イラク戦争が起きました。
今まで人が起こしてきた負の出来事を人として、知らなければならないと、
今さらながら真剣に感じたのは同時多発テロが起こってからでした。
同一線上に立たない、完全に浮いてもいない傍観しているおばけのような人影は
…日頃の私達の姿です。
そんな人の影が、雑誌の切り抜きの継ぎはぎ(切り貼り)の服を着て、
最悪な出来事を前に素通りし傍観し、浮遊しています。
切り貼りの服にも色々な意味を自分なりに込めています。

自由があって、健康に生きられて、恋愛したり、美味しいものが
食べられたり、欲しいものが買えたり、好きな仕事が出来たり、
旅行に行けたり、毎日安心して眠れたり…。

そんな今の、ただ普通の環境の有り難さの確認と、
同時多発テロや戦争が起こったという事実。

またそれによって傷付いた人が世界に数えきれない程大勢おられるという事を、
もう一度考えながら制作しました。
人は、悲惨な事程、見ないように、触れないようにしようとします。
けれど、これらの事件は、悲しいけれど絶対に忘れてはならない、
記憶にしなければならないのではないでしょうか?

私達は、あまりに安全で、平和で、それが当たり前過ぎて、
これらの事件をいつの間にか、

“自分からは遠い別の世界の事件”

にして毎日の忙しくやり過ごすことを理由に、忘れてしまってはいないでしょうか?